「英会話教室」と一口に言っても教室の規模や英会話レッスンの形態など、その種類は様々です。
選択肢が多いというのは良いことですが、あなたが今英会話教室を選ぶとしたら、その種類の多さゆえに何を基準に選ぶべきか、迷ってしまうことはありませんか?
今回はこれから英会話教室に通われる方のために、代表的な英会話教室の特徴、メリット、デメリットについて神田にて英会話教室事業に長年携わっている河野さんに教えてもらいましょう!
知名度・安定の大手英会話教室

大手英会話教室のメリット、デメリットなど


デメリットからになりますが、大手英会話教室の料金は一般的には高めの設定です。
それからレッスン時間が40分、45分とか短めの傾向にあります。その短いレッスンを2コマつなげる仕組みになっているところが多いようです。
レッスン時間が短い上に担当制ではないスクールが多いです。ということは新しい先生になる度に、どんなに短いレッスンでもある程度の自己紹介はしないといけないので、そこに無駄な時間が発生します。

引き継ぎは必ずあるはずですが、今までのレッスンで蓄積したデータもそんなに伝わるわけではない。計画立って各生徒のためのレッスンプランを立てられるとは言い難いです。

ではメリットは何でしょう?

大手はさすがにシステムがしっかりしているので、どこでも同じようなサービスが受けられるとは思います。札幌の教室に行っても沖縄の教室に行っても格差はなく、同じように期待するものが得られるでしょう。
大手英会話教室は必ず立地条件の良いところにあり、きれいな施設なので、そういった面は大手の良さと言えますね。

あとメソッドや、教材もしっかりしています。
大手英会話教室のメリット
- 教室の立地条件がよく、施設がきれいであることが多い
- レッスンメソッド、教材の質が安定している
大手英会話教室のデメリット
- レッスン料金が高い
- レッスン時間が短く講師が担当制でないところが多い
大小さまざま、個人英会話教室

個人英会話教室のメリット、デメリット

個人英会話教室の定義は、大手ほどではない中小、個人もしくは法人が運営していて2,3店舗の規模というものを想定してお話ししますね。

大手より価格は抑え気味なところが多いです。
大手よりは先生の質に格差がある。大手ほどのブランド力がないため、良いサービスを提供するために、そこまでお金をかられない。

講師の質は大手の方が高いですか?

平均的に高いと言えるのではないでしょうか。
個人英会話教室は全国的に同じサービスを提供するレベルではないので、例えば数店舗教室があって、銀座校、新宿校とかあれば、教室ごとに特色が出てくるようなことがあるかもしれません。

その分、大手よりは安い料金でレッスンを受けられる、ということですね?

そこまで広告費を使っていないので安いでしょう。とはいえ、中小英会話教室と一括りにすると中と小の間でも差がありバラバラなのが実際微妙なところです。
中小英会話教室のメリット
- 大手英会話教室ほど料金が高くない
中小英会話教室のデメリット
- 講師の質が、大手英会話教室より劣る可能性がある
マンツーマンレッスンの英会話教室

マンツーマン英会話教室のメリット、デメリット

では次に、店舗は持たずマンツーマンレッスンに特化して講師を派遣しているところはどうですか?

大手や学校を構えている中小に比べれば確実に安いと思います。それは家賃代が要らないことが大きいです。
その代わり店舗を持っていないことから推察するに、研修に力を入れているとは思えません。つまり、その学校としての質を保つ努力をしていない可能性が高いということです。

大手や中小に比べると、レッスンの質は講師個人の質に依存しやすいということ。良い先生はいるけれど、それは講師個人の努力で良い先生なのであって、その会社の講習によって良い先生の質を保っているわけではない。
その良い先生が一人抜けてしまうと、次に同じようなサービスの質を提供できるか、と言うといささか疑問です。

つまり、先生の当たり外れが大きいということですか?

そうですね。
マンツーマンレッスン英会話教室のメリット
- 大手、中小英会話教室より価格が安い
マンツーマンレッスン英会話教室のデメリット
- 先生により当たり外れがある場合が多い
ネット、オンライン系レッスンの英会話教室


ではネットのオンライン英会話教室についてはどうでしょう?

ここで紹介した中でも料金は明らかに安いです。
まぁ安かろう、悪かろうですね。生徒のためにレッスンプランを立てて、計画的にレッスンを行ってもらうことは期待できないです。

その場で会話をしているだけ?みたいな感じですかね。

先ほど述べた店舗を持たないマンツーマンレッスンのスクール以上に講師の研修は出来ていません。フィリピンなど、外国の現地の講師が多いので全講師対象の研修等は、実施するのが非常に難しいと考えられます。

そういう格安オンライン英会話を有効に利用できるのは、ビジネス英語の習得を目的としたユーザーではないということですか?

ある程度喋れる人には有効でしょう。初級の人はまずちゃんとした英語が学べないし、講師も日本語が喋れない、価格的に講師がバイリンガルであることは望めません。
つまり質問もできない、講師が生徒の質問の意味を分かっているのかどうか、つかめない。

オンライン英会話教室のメリット
- 圧倒的な価格の安さ
オンライン英会話教室のデメリット
- レッスンプランを立ててもらえない
- 講師のレベルは研修等により一定の質を保っていない可能性が高い
まとめ
様々な英会話教室の特徴についてまとめました。
どの形態にもメリットとデメリットがあり、一概にこれでないといけない、ということはありません。
あなたの目的に応じて納得のいく英会話教室選びをしてください。